看護師をしていて良かったと思う事は多いですか?

私の働いているのは、がんセンターの緩和ケア病棟なんですが、実にいろいろな患者さんがいます。

 

自分では想像できないほどに恵まれない患者さんや、不幸な患者さんにも、沢山出会っています。
まだ小さな子供なのに、終末期を迎える方、小さな子供をかかえながら終末期を迎える方、
普通に生活している場合には、とても想像がつかないくらいに、辛い出来事が、
医療現場では沢山起こっているんですよね。

 

私には、小学生と保育園という、まだ小さな2人の子供がいるんですが、自分と同じような環境の患者さんに出会うと、
もし自分だったら、、、、、と、自分に置き換えて考えてしまう時があるんです。
働き盛りのパパの患者さんに出会った時には、もし夫が同じ状況になったら、と考えてしまう時もあります。

 

辛い症状の患者さんばかり見ていると、実は、精神的に苦しくなる時が沢山あるんですね。
でも、患者さんから学ぶ事、というのは、とても多いんです。
独身時代に働いていた、総合病院に比べると、現在の職場のほうが、考えさせられる事が多く、
患者さんから学ぶ事も、とても多いと感じているんです。

 

私は、人間というのは、病気になると、その人の本質が見えると思っているんですね。

 

自分の症状が苦しくても、家族の心配ばかりしている方、逆にとてもわがままになってしまう方、
医療者に感謝の気持ちを常にもっている方、など、人それぞれ違うんですよ。

 

死に直面していても、現実をしっかり受け止めて、1日1日を大切に過ごしている方もいます。
そのような素晴らしい方を見るたびに、看護師をしていて良かったな、とつくづく思うんです。
看護師の仕事をしていなかったら、こんな体験はできないと思っているんですよ。