看護師の強み

私は看護師として働きだして約10年が経過します。
まったく辞めたいと思わなかったわけではなく、新人として入職してから現在に至るまで何度か辞めたいと思っていました。
いまでは年に数回程度辞めたいと思うことがありますが、新人の頃はほぼ毎日辞めたいと思っていました。
その理由はやはり職場の人間関係でした。
新人として配属された部署は外科系の部署で手術を受けにくる患者との手術前後での関わりや検査で入院してくる患者の多い部署で、様々な疾患をもつ人が入院してきていました。
どこの病院もそうだと思いますが、新人看護師には必ずプリセプターと呼ばれる指導役の看護師が一人つき一年を通して新人看護師が一人前になるように指導を行っていきます。
看護師である前に一人の人間ですから、性格の相性があります。
国家試験を合格しているとはいえ、臨床の現場では右も左も分からない状態ですから、なにか分からないことは先輩に教わらなければなりません。
国家試験で出題される内容はメジャーな疾患ばかりで、その内容だけでは分からないことも多々あります。
分からないことは必ず聞かなければ重大な事故につながる場合もあるため、指導役のプリセプターが暗黙の了解で聞かなければならず質問し、返ってきた答えが「人に聞く前に自分で調べるんだよ。」でした。
そのような答えが返ってきたため自分で調べてから行おうと思っていると、「分からないなら質問して。」と矛盾した応えでした。
そして、その指導役が他のスタッフと自分の陰口ではないのかもしれませんが「分からない癖に、人に聞かないんだよね。」という内容の話を聞いて悔しい思いをしました。
それが3ヶ月間ほど続き、毎日毎日職場の上司である病棟師長に辞めますと今日言おう、今日こそ言おうと思っていました。
しかし、3ヶ月が続くと夜勤なども勤務として組まれるため指導役とは一緒に働く機会も減り、たまに顔を合わせる程度だったため我慢ができるようになりました。
顔を合わせる機会も減りはしましたが、その人と一緒に仕事をするのは精神的にも肉体的にも苦痛であったため異動の希望をだし、別の部署で働くことになり現在に至ります。
どこの部署にも必ず理不尽な対応をする人はいますし、看護師として働く以上人間関係は重要です。
その人間関係が我慢できない状況になると辞めたくなります。
看護師というのは慢性的にどこの病院も人手不足であり、引く手は数多にあります。
仕事を辞めても働こうと思えば直ぐに別の病院で働けるのが看護師の強みですからね。